動画教材「看板に偽りあり」の思い出。
「マクドナルドは何でもマニュアル通りだ」と揶揄されたものですが、
実際のところはそんなことなかったですよ。
マニュアルは基本中の基本ですが、
とは言え、マニュアルでは表現されていないこともあります。
その時その時のお客様の表情を見て、
今何が必要か、何をすれば喜んでいただけるか、
どのようにすれば効率よくできるか、よい商品が提供できるか。
それは、“人”が考え、“人”が行動していたんです。
決してマニュアルにすべてが書かれているわけではなく、
決まったことしかできないわけではなかった。
と自負しております。
でも、マクドナルドのマニュアルはすごかった。
とても細かい。いろいろなことを想定して、それを文字で表現している。
僕は、マニュアルのつくり方に非常に感銘を受けました。
クルーが一番最初に見るマニュアルが「S・O・C」。
ステーション・オブザベーション・チェックリストの略。
マニュアルというよりチェックリストなんですが、書き方が細かいというか繊細。
確かに、SOCを見れば、誰でも統一的なオペレーションが可能だなと思いました。
まぁ、アルバイトを始めてから随分経ってから気づいたのですが・・・。
マクドナルドにはペーパーのマニュアルだけでなく、
動画教材(ビデオ)もありました。
30年前の事ですので記憶が定かではありませんが、
結構な本数があったと思います。
その中で、印象に残っているのが「看板に偽りあり」というビデオ。
アメリカの昔々のCM(1970年代~80年代と思われる)をベースに、
「広告で言っていることと現実は一緒なのか?」という事を、
あえて題材にした一本。
看板(広告)通りのQSC+Vは出来ていますか?
という事を投げかけるような、そんな内容でした。
映像の中に、男性クルー10名程で厨房の中を踊りながら掃除し、
エキサイトした男性クルーみんなでカウンターを飛び越える!
という衝撃的な映像が今も忘れられません。
このビデオだけ、何回も何回も見ました。
もう一度、「看板に偽りあり」の見たいなぁと思った、
昔の思い出でした。