~マクドナルドの思い出~

1990年代、マクドナルドクルー時代の思い出を綴らせていただきます。

動画教材「看板に偽りあり」の思い出。

 

マクドナルドは何でもマニュアル通りだ」と揶揄されたものですが、

実際のところはそんなことなかったですよ。

 

マニュアルは基本中の基本ですが、

とは言え、マニュアルでは表現されていないこともあります。

その時その時のお客様の表情を見て、

今何が必要か、何をすれば喜んでいただけるか、

どのようにすれば効率よくできるか、よい商品が提供できるか。

 

それは、“人”が考え、“人”が行動していたんです。

決してマニュアルにすべてが書かれているわけではなく、

決まったことしかできないわけではなかった。

と自負しております。

 

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出典:https://www.mcdonalds.co.jp/recruit/crew_recruiting/benefits/

 

でも、マクドナルドのマニュアルはすごかった。

とても細かい。いろいろなことを想定して、それを文字で表現している。

僕は、マニュアルのつくり方に非常に感銘を受けました。

 

クルーが一番最初に見るマニュアルが「S・O・C」。

ステーション・オブザベーション・チェックリストの略。

マニュアルというよりチェックリストなんですが、書き方が細かいというか繊細。

確かに、SOCを見れば、誰でも統一的なオペレーションが可能だなと思いました。

まぁ、アルバイトを始めてから随分経ってから気づいたのですが・・・。

 

マクドナルドにはペーパーのマニュアルだけでなく、

動画教材(ビデオ)もありました。

30年前の事ですので記憶が定かではありませんが、

結構な本数があったと思います。

 

その中で、印象に残っているのが「看板に偽りあり」というビデオ。

アメリカの昔々のCM(1970年代~80年代と思われる)をベースに、

「広告で言っていることと現実は一緒なのか?」という事を、

あえて題材にした一本。

看板(広告)通りのQSC+Vは出来ていますか? 

という事を投げかけるような、そんな内容でした。

 

映像の中に、男性クルー10名程で厨房の中を踊りながら掃除し、

エキサイトした男性クルーみんなでカウンターを飛び越える!

という衝撃的な映像が今も忘れられません。

 

このビデオだけ、何回も何回も見ました。

もう一度、「看板に偽りあり」の見たいなぁと思った、

昔の思い出でした。

 

チェンジオーバーの思い出 其の二

 

チェンジオーバーの思い出、の続き。


マクドナルドのチェンジオーバーとは、

午前10時に行われる、ブレックファーストメニュー(朝マック)から

レギュラーメニューへの切り替えのことです。


午前9時頃からチェンジオーバーの準備を開始して、

9時50分頃にはブレックメニューのラストオーダー。


ブレックの適正ストックが完了すれば、

ただちにレギュラーメニューを作り始めます。

これが午前9時55分ごろ。

10時インのクルーたちが5分前インしてくる頃です。

(始業の5分前にタイムカードを“ピッ”とするのがルール)


一番最初に出来上がったレギュラー商品は、

正しく仕上がっているかカリブレーション(試食の意。通称:カリブレ)します。

商品に問題なければ、

午前9時58頃にレギュラーメニューが

トランスファービン(バーガー類を温めてストックしておく機械)に並べられます。

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出典:日本マクドナルドホールディングス


その頃、カウンターでは、「トランスライト」の交換が行われます。

トランスライトとは、カウンター上部壁面にある大きなメニューボードのこと。
 
お客様の中には、

このチェンジオーバーの午前10時を狙ってカウンターに並び、

ブレックとレギュラーの両方を注文しようとする猛者もいるわけですね(笑)

なので、特に土日は、一時的にピークになりやすい。


ドライブスルーのメニューボードも、

180度クルッと回転し、レギュラーメニューに切り替わります。


そして午前10時。

「チェンジオーバー」の号令。

カウンターパーソンはリーフレットを交換(裏返す)。

ブレックメニューのストックが無くなった商品から順次終了し、

レギュラーメニューの販売に完全移行するわけです。


ウエイト(お客様を待たせるの意)もなく、

スムーズにチェンジオーバーが出来たときは、

そりゃもう、カ・イ・カ・ン!


土日のチェンジオーバーが上手に回ると、その日の昼ピークもスムーズにいけちゃう、

という、ジンクスがありました。

 

逆に、10時のチェンジオーバーで、

レギュラーメニューが出来上がってこなかったり、

もたついたり、ウエイトが出たり、クレームが出たりしたときは、

もう落ち込む落ち込む。

昼ピークもウエイトだらけで全然ダメ・・・。


というようなこともあった、

チェンジオーバーの思い出でした。

 

チェンジオーバーの思い出 其の一

 

僕がアルバイトしていた店舗は当時、

朝の7時に開店して、23時に閉店していました。


そういえばマクドナルドのシフトは、

24時間制で表すのですが、アルバイトを始めたころは、

なかなか24時間制の表示に慣れなかったものです。


さて、オープンシフトからチェンジオーバーまでのエピソードは

以前のブログでお話しさせて頂きました。
 

↓↓「初めてのオープンシフト」はコチラ

ayazono-muro.hatenadiary.jp

 


今日は、チェンジオーバーの思い出を綴らせて頂きます。

 

チェンジオーバーとは、午前10時に行われる、

ブレックファーストメニュー(朝マック)から

レギュラーメニューへの切り替えのことです。
 

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出典:日本マクドナルドホールディングス


7時の開店からブレックファーストメニューを提供しているわけですが、

10時からのレギュラーメニュー販売のために、

午前9時頃から準備が始まります。


まずはレギュラーメニュー専用の機器類のスイッチをオン。

例えばトースターなどの電源ですが、

スイッチを入れ忘れたら、

10時のチェンジオーバーに間に合わないわけですね。

その為、特に土日のチェンジオーバー前は、

少しピリピリした緊張感が走ります。

 

資材やエクイップメント(機器や器具)は、

ブレック専用の機器もありますが、レギュラー専用の機器や、

ブレックとレギュラーで兼用する機器もあるわけです。

兼用する機器類は、ブレックとレギュラーでは温度設定が違いますから、

一度変更すると、元に戻すのも大変。


なので、9時50分頃までに、

その日のブレックファーストのストック分を作ってしまいます。

このストックが、10時のチェンジオーバーまでの最終ストックとなるわけです。

10時前にストックが切れてしまうと、お客様から

「なんで10時までに注文してるのにブレックメニューが食べられないんだぁ!!」

というお叱りを受けてしまう。

とは言え、10時ギリギリまでブレックを作り続けると、

10時の時点でレギュラーメニューが出来上がってこない、

というジレンマに陥る。


ブレックを作りすぎると大量にウエイスト(廃棄)することになりますので、

ストックが0にならず、余り過ぎずの絶妙なコントロールが求められる。

 
ここがP/C(プロダクションコーラー)の腕の見せ所なわけです。


さて、いよいよレギュラーメニューの製造を開始していくわけですが、

このおはなしは、其の二に続きます。

 

台風の日の思い出。

 

1990年秋ごろ。

日本列島に大きな台風が接近しました。

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台風の影響で臨時閉店するという事態になったわけです。
それに加え、マネージャーが自家用車でクルーを自宅まで送るようにと
本部から指示が出たようです。

 

僕は自宅から自転車で5分ほどのところに自宅があり、
自転車通勤をしていたので、
「大丈夫ですよ。自転車で帰れますから」と丁重に断ったのですが、
マネージャーは断固として「ダメ。車で送る」の一点張り。


仕方なく、クルー2人がマネージャーの車に乗せてもらって、
自宅近くまで送迎してもらうことになったわけです。

 

しかし・・・。


どうしても自転車が気になりまして。
だって次の日、学校あるしなぁ、通学に自転車いるしなぁ、とか思って。
なので、近所に住んでいたクルーの友達と一緒に、
店まで歩いて自転車を取りに行ったんですね。アホでしょ(苦笑)

 

折角マネージャーに車で送ってもらったにもかかわらず、
結局、自転車で帰宅してしまいました。マネージャーには内緒で。

 

これは、後々に知ることになるんですが、
マクドナルドは危機管理マニュアルがきちんと整備されているんですね。
地震と違って、台風は接近するまでに、ある程度の備えをする時間を作れるわけですから、
「対策していませんでした」というのは非常にまずいんですね。

 

そんなマネージャーの思いを無にするような、

バカなクルーやったなぁと感じる、昔の思い出でした。

 

AJCCの思い出 其の二

 

AJCCオールジャパンクルーコンテスト)とは、

オペレーションやカウンターなど、クルーが参加する技能コンテストです。

 

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出典:AJCC | ハンバーガー大学 | 私たちの責任 | McDonald's Japan (mcdonalds.co.jp)

 

1991年、僕はポテトポジションで店舗代表に選んでいただいたものの、

SVエリア戦(予選)で敗退。

 

そして月日は流れ、翌年はPC(プロダクションコーラー)として

店舗代表に選んでいただきました。

 

SVエリア戦(予選)を勝ち上がり、いよいよ決勝戦

戦いの舞台は、隣店の大型ドライブスルー店舗。

 

これ、何が難しいかというと、PCは主に厨房にオーダーを入れるわけですが、

他店舗の流れやクセというのがなかなか分からず、感覚がつかみにくい。

あくまでも、過去の売上データ(サマリー)だけが頼りで、

サマリーを見て予測しなければいけない。

(まぁ、条件は皆、同じなんですけどね:汗)

 

当然、働いているクルーも、そのお店の人たちなわけで、初めましての状態。

 

もう一つ、自分にとって不利だったことが、トランスファービンの形状の違い。

トランスファービンとは、バーガー類を温めて保管しておく機械のこと。

これには2種類あって、僕がいた店舗は、厨房側から流す「シューター式」。

しかしAJCCの舞台となった店舗は、

カウンター側から置く「前置き式」だったのです。

このやり方、慣れていない・・・。

 

さて、いよいよ決勝本番。

 

正しいオペレーション、適切なQSC+V、カスタマーファースト、

そしてウエイト(待たせるの意)やウェイスト(廃棄するの意)がない。

PCにとっては重要な審査項目になります。

 

審査の前半は、品切れもなくストック数も順調。

審査後半に差し掛かったころ、

てりやきマックバーガー(通称:てりやき)のストックが危うい状態に。

急いで「ニューオーダー 8てりやきプリーズ」とコール。ところが・・・。

なかなか「てりやき」が上がってこない。

とうとう「てりやき」もストックが無くなりウエイト(お客様を待たせるの意)状態に。

厨房を覗くと、クルー同士で駄弁ってるではありませんか。

 

もうAJCCとか審査とか頭からぶっ飛び、

厨房に向かって「てりやき入ってますか??:怒」とブチギレ。

しばらくして審査終了の合図。

あのてりやきクルーめ!!と毒つくも、人のせいにしてもしょうがない。

 

で、AJCCの終了後は、ちょっとしたパーティーみたいなのがありまして。

その場で結果発表されるのですが。

 

結果は当然・・・。優勝できず。

 

優勝したクルーは、インストア(ドライブスルー無し店舗)の人だったので、

こはちょっと悔しかったですね。

ただ、あとで社員マネージャーから聞いた話ですが、

優勝者と僕は3ポイント差だったそうです。

 

やはりあの、てりやきクルーへのブチギレが明暗を分けたようでした。

 

あぁ、もう少し冷静にならなければと、後悔した日の思い出でした。

 

AJCCの思い出 其の一

 

マクドナルドでは毎年、AJCC(オール ジャパン クルー コンテスト)という催しがあります。

 

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出典:AJCC | ハンバーガー大学 | 私たちの責任 | McDonald's Japan (mcdonalds.co.jp)

 

今と昔では、コンテストのスキームやポジションは違うのでしょうね。
30年ほど前のマクドナルドでは、PC、グリル&バンマン、ポテト、

カウンター、ランナー&キャッシャー、フロアサービス、というポジション別に、

審査が行われていました。

 

当時、統括SV(スーパーバイザー)エリアというのがあり、

その中に6つのSVエリアがあり、一人のSVの下に5~6店舗が連なっている、

そういう組織体でした。

 

その統括SVエリア戦で優勝すると、商品としてハワイ旅行に行ける!
すごい羽振りの良い企画ですね。バブリーな時代です。

今は“全国戦”という規模なんですね。

 

まずは、店内予選。いわゆる店舗の代表者を決める戦いが始まりました。

僕は、ポテトでエントリー。

マニュアルに従って、正しいオペレーションは出来ているか、QSC+Vは適切か、

などを審査されるわけです。

 

そして、ポテトの店舗代表に選んでいただきました。

結果はSVエリア戦(予選)敗退、だったんですけどね。
「お前は万年Cクルーだ」といったマネージャーのMさんが、
僕のポテトオペレーションを褒めてくれた時は、本当に嬉しかったです(涙)

 

このおはなしは、其の二に続きます。

 

ヘルプの思い出。

 

以前のブログでも書きましたが、

マクドナルドでは、クルーPAMや卒店式といった店舗の行事ごと、

あるいは新店のグランドオープン(通称:G・O)などで、

他店舗へ応援に行く(通称:ヘルプ)ことが時々ありました。

 

↓↓ 「楽しかったクルーPAMの思い出」はコチラ

ayazono-muro.hatenadiary.jp

 

 ヘルプに行かせてもらうには、もちろんある程度のレベルが必要となります。

僕も、徐々にヘルプに行かせてもらえるようになりました。

 

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出典:Wikipedia

 

他店舗にヘルプに行くと、いろいろな違いがあります。

 

何といっても、厨房やカウンターのレイアウトが違う。

ポテトエリアが左右真逆だったりすることもあります。

いつもならバギングスクープですくってから右側に並べるのに、

ここの店は左側にならべるの!?って感じで。

それはもう、慣れるまでやりにくいやりにくい(笑)

 

厨房が2階で、ドライブスルーエリアが1階、というお店もありました。

ベルトコンベヤーに商品を乗せて、1階まで降ろしたりとか。

 

あと、コーリングの仕方なんかも店舗によって違っていました。

例えば「ダブルチーズバーガー」。

僕がアルバイトしていた店舗では「ダブチ」とコーリング。

他店舗では「Cダブル」とコーリングしていました。

なので、Cダブルとコーリングするお店で「ワン ダブチ 出まーす」とか言うと、

「ダブチって・・」とか言って苦笑されることもあり。

正式にはどっちなんでしょうねぇ。

 

あと、ドライブスルーにて、窓口で商品をお渡しできずお待たせすることを、

僕のお店は「エスケイプ」。他の店舗では「ホールド」と言っていました。

これもお店によってまちまち。

 

特にG・Oのヘルプは、忙しすぎてエグかった記憶があります。

オペレーションやカウンター業務以外に、駐車場の入り口で旗振り、

何ていう仕事もさせられましたさせて頂きました。

 

G・Oの時は、SV(スーパーバイザー。現OC)や、

その上の統括SVという偉いさんがウヨウヨたくさんいますので、

それなりの緊張感を持ちながら仕事をしていた記憶があります。

 

たまに、ヘルプに行って、違う雰囲気やレイアウトで仕事をさせてもらうと、

いい気分転換になったりしたので、

当時の僕は結構ヘルプが好きだったなぁという、

昔の思い出でした。