~マクドナルドの思い出~

1990年代、マクドナルドクルー時代の思い出を綴らせていただきます。

アウトサイドオーダーテーカーの思い出。

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出典:https://front-row.jp/_ct/17482051

 

近頃のマクドナルドのドライブスルーではよく見かける

「アウトサイドオーダーテーカー」。

 

これは、お客様がオーダーボードのマイクに向かって注文するのではなく、

クルーがレーンに立ち入り、お客様の車に直接オーダーを取りに行くシステム。

マイクで1台1台注文を取ると時間がかかりますが、

アウトサイドオーダーテーカーの場合は一気にオーダーを取ることができるので、

次々に製造することができる、その分早く商品を提供できるわけです。

 

実は、30年前にもこの「アウトサイドオーダーテーカー」というものは存在しました。

 

ですが、

現在のように複数列になってオーダーを取るのではなく、車は1列のまま。

ハンドヘルドも無いので、かなりアナログな方法でした。

 

その方法とは、クルーが車までオーダーを取りに行ってから、

紙のオーダー表に注文されたオーダーを書く。

そのオーダーの内容は、オーダーボードのジャックに繋がれたPOSに、

手打ちしていく、というもの。

 

当時のドライブスルーは、

機能的に言うと4台分のオーダーを取るのがMAXでしたから、

アナログと言えども5台目、6台目・・・のオーダーを取れることで、

ストック数を読むことができたわけです。

 

ただ、デメリットとしては、

ある程度、スルーレーンの車が続かないと意味がないということ。

閑古鳥が鳴くスルーレーンに、3人くらいのクルーが放置されるという、

悲惨な状態になります。

 

アウトサイドオーダーテーカーは、いつものオペレーションと違うので、

少しワクワクしてテンション上がってたなぁという、昔の思い出でした。

 

ホットケーキの思い出。

 

 

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出典:https://www.mcdonalds.co.jp/menu/morning/

 

今で言うところの「朝マック」。

30年前は「ブレックファースト」と呼んでおりました。

 

そのブレックファーストメニューの中でも

人気があった商品が「ホットケーキ」。

 

マクドナルドの公式ホームページには、

「ゴールデンブラウンのまん丸は、幸せな朝のカタチ。

たっぷりのシロップとバターがしみ込んだおいしさが、あなたを笑顔に。」

とあります。

 

確かに、バターとシロップがしみ込んだホットケーキを食べると、

笑顔になりますね。

 

でも、製造するほうは結構大変なんです。

 

ホットケーキの製造は、まずはオープン(開店)作業から始まります。

オープンクルーの大切な仕事のうちの一つが、

ホットケーキミックス作り」。

大きなステンレスのボウルに、専用のホットケーキミックスの粉を入れて、

決められた分量の水を投入。

ダマが出来ないようにしっかりとかき混ぜます。

水の量を間違えたり、だまが出来たりすると、

商品にできませんから、時間をかけてしっかり混ぜ込んでいきます。

 

オペレーションは、いたってシンプル。

専用のディスペンサーにドロドロ状態のケーキミックスを入れて、

1オーダーに3枚、赤外線グリルの鉄板の上にのせていきます。

この時、一気にグリルの上に流し込むと、

鉄板とミックスの間に空気が入り、気泡が出来てしまうので、

ゆっくり、且つ素早く、鉄板の上に広げていきます。

 

ただ、ここでテクニックが必要。

正しいホットケーキの大きさで、多くの数を焼こうと思ったら、

1枚目の位置が肝心。

グリル上の、1枚目のホットケーキを流し込む位置がずれると、

マックスの数まで焼くことが出来ず。

当然、3の倍数でなければいけないわけで。

 

そして、もう一つの重要テクニックはターン。

繊細なホットケーキは、ターンの際にスパチュラを入れると、

グシャッとブロークンしやすい。

ゆっくりやっていると、ホットケーキが焦げてしまう。

 

そんなわけで、オペレーションはシンプルなのですが、

テクニックとしては、上級だったわけですね。

 

一方、カウンターはと言うと、

ホットケーキ1個に、コンディメント(商品の付属品)を1個付けるのですが、

このコンディメントはあらかじめ用意しておきます。

シロップ、バター、フォーク、ナイフを透明の袋に入れて、

シーラーでギュッと密封して、1袋ずつ用意しておきます。

これは、アイドルタイムで行う作業の一つですね。

 

高校生クルーだったころ、

早朝のエコー搬入が終わった後に、

このホットケーキセットを食べるのが楽しみの一つだったなぁという、

昔の思い出でした。

 

エッグマックマフィンの思い出。

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出典:https://www.mcdonalds.co.jp/menu/morning/

 

朝マックとは、午前10時半まで販売している時間限定メニューのこと。

その昔はブレックファーストと呼んでおりました。

販売時間はオープンから午前10時まで。

 

そのブレックファーストメニューの中でも、

メインとなっていた商品が「エッグマックマフィン」です。

 

このエッグマックマフィンは今でも販売しており、

マクドナルドの公式ホームページによると、

「もっちりしたオリジナルマフィンで、カナディアンベーコン、チーズ、

ぷるぷるたまごをサンド。朝食にぴったりのおいしさです。」

とあります。

 

時間限定のメニューということで、早起きしてでも食べたい!

と思った人も、少なくはないでしょうか。

 

僕もクルーになってから数ヵ月後、

ブレックファーストの時間帯にインすることになりました。

朝は、厨房の香りが違う。独特の朝の香り。これがまたいい。

 

エッグマックマフィンの製造には、

使用するエクイップメントも専用の物を使います。

その主となるものが「エッグクッカー」。

 

たまごを6つ同時に蒸し焼きにする部分と、

ハム(カナディアンベーコン)を焼く鉄板が一体となった機械。

たまごを焼くためのリングが6個ついています。

ここに、たまごを1個ずつ割り入れていきます。

ここでのポイントは、ヘラを使って黄身を回し潰すこと。

目玉焼きにしないのがエッグマックマフィンのエッグの特徴。

その後、蓋をしてから、蓋の中の空洞に水を挿入します。

これで、たまごは鉄板で焼かれながら、同時に蓋の中で蒸し焼きにされるわけです。

 

そして、もう一つのドレス食材のハムを、エッグクッカーの鉄板で焼きます。

 

トースターで焼きあがったマフィンに、溶かしたバターを塗り、

その上にチーズを1枚。

蒸し焼き揚がったエッグの上に、これまた焼いたハムを乗せ、

エッグをマフィンの上にリムーブします。

 

ハムの代わりに、ポークソーセージを挟むと、

「ソーセージエッグマフィン」になります。

 

一度に6個しか製造できないエッグマフィンやソーセージエッグマフィン。

朝のピークを回すには、熟練された技術が必要でした。

 

ブレックファーストの時間帯に入りたての未熟な僕は、

なかなかエッグを担当させてもらえなかったなぁという、

昔の思い出でした。

 

インフォメーションボードの思い出。

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例えば、新商品が発売された時や、お店の決まり事など、

クルー全員に知っておいて欲しい共有情報があった場合に、

インフォメーションボードにインフォメーションシートが貼り出されます。

いわゆる、アナログの掲示板ですね。

 

一店舗にはクルーが数十人在籍し、インする時間帯もバラバラのため、

一人ひとりに伝達することが難しいことから、

オフィシャルの情報はこのインフォメーションボードに貼り出されるわけです。

 

A3サイズほどのインフォメーションシートの上部に、

「TO ALL CREW」などと手書きされていて、

その下に、共有情報が書かれていました。

 

インフォメーションシートの最下段には、

マス目状に罫線が引かれていて、

内容をチェックしたクルーは、そのマスにサインをしたり押印したりして、

誰が読んだかが一目でわかる作りになっていました。

 

30年前ですから、超アナログですね(笑)

 

現在のマクドナルドでは

どのようにインフォメーションを共有しているのですかね。

 

出勤すると、まずはインフォメーションボードをチェックするというのが

日課になっていたなぁと懐かしむ、昔の思い出でした。

 

クルーノートの思い出。

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店舗の規模にもよりますが、

1店舗あたりに数十人のクルーが在籍しています。

 

クルーの中には、早朝だけインするクルー、

平日の日中だけインするクルー、

夜や深夜にだけインするクルーなどがおり、

全員が顔を合わせるというのも、なかなか難しいものでした。

 

そのようなクルー同士のコミュニケーションツールとして存在したのが、

「クルーノート」。

クルールーム(クルーが休憩したり着替えをする部屋)に1冊、

設置されていました。

簡単に言うと、クルー同士の交換日記のようなもの。

 

文章を書いたり、絵を描いたり、

その内容は自由。

 

30年前の当時は、

今で言うところのLINEグループのようなものは無かったので、

身近なクルー同士であったり、

普段から顔を合わせることのないクルー同士のコミュニケーションは、

このアナログのノートが、唯一のツールだったのですね。

 

インするたびにクルーノートを見るのが楽しみであった

昔の思い出でした。

 

ダブルバーガーの思い出。

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出典:https://www.mcdonalds.co.jp/products/4500/

 

その昔、レギュラーメニューだったダブルバーガー。

 

レギュラーバンズに、ミートを2枚、ピクルスも2枚挟んだバーガーで、

今では姿を消してしまい・・・。

いや、まてまて。

マクドナルドのホームページを見たら、

今では「倍ハンバーガー」という名前に変わって売っているじゃないか!

マクドナルドのおいしさの原点、ハンバーガー。

香ばしく焼き上げられた100%ビーフを倍にしてボリュームアップ。」

とホームページに書いてあります。

 

そう、昔は「ダブルバーガー」と呼んでいたんです。

 

ストック方式だったころのオペレーションは、

ハンバーガーやビッグマックと同様、バン&グリルパーソンが担当します。

 

ダブルバーガーとダブルチーズバーガーは、

1度のオーダーで最大6個。

1回のランでミートが焼けるキャパが12枚だったからなんですね。

 

P/C:ニューオーダー 6ダブル プリーズ

グリル&バン:6ダブル サンキュー

 

まず、グリルパーソン(ミートの焼成を担当する係)が、

鉄板に12枚のミートを並べます。

バンパーソンは、レギュラーバンズの焼成準備に入ります。

レギュラーバンズとは、ハンバーガーやフィレオフィッシュにも使う、

マクドナルドでは一番オーソドックスなバンズです。

 

まずは、クラウン(バンズの上側)をトースターで焼成

焼きあがったらドレスを行います。

ドレスは、マスタードとケチャップを専用ディスペンサーで1ショット。

五弁の花びらが咲くような形で、バンズの上に広がります。

クラムシェルグリルの場合は、ケチャップの上にオニオンを乗せる。

そして、ピクルスを2枚。

ダブルバーガー、ダブルチーズバーガーはピクルス2枚ですね。

ドレスの最後の仕上げは、チーズオンコールです。

 

ドレス:チーズオン 6ダブル プリーズ

P/C:チーズオン 4プリーズ

ドレス:4サンキュー

 

6つのダブルバーガーのうち、ダブルチーズバーガーを何個作るか、

というのを、P/Cに確認します。

6ダブルのオーダーで「チーズオン 4」と言われると、

ダブルバーガーが2個、ダブルチーズバーガーが4個出来上がるわけですね。

 

ミートが焼きあがると、

ドレスされたクラウンの上にミートをリムーブします。

そしてグリルパーソンが「ヒールプリーズ」とコールし、

バンパーソンは、焼成したヒール(バンズの下側)をクラウンの上に乗せて、

「ダブル、アップ」のコールでアップ。

 

まぁ、こんな感じですね。

 

ダブルバーガーは食べ応えがあるのですが、

ミート2枚だと少しパサパサするし、

ダブルチーズバーガーだと、チーズが2枚入るので、ややくどいし。

ん~、ミートが2枚で、チーズが1枚という、

ハーフチーズバーガーなんてあればいいのになぁ、と思っていたら、

今では「倍チーズバーガー」なるものが販売されている。

 

時代の流れたんだなぁと感じながらこの記事を書いている、

昔の思い出でした。

 

ベーコンポテトパイの思い出。

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出典:https://www.ssnp.co.jp/news/foodservice/2021/04/2021-0422-1518-14.html

 

今では、期間限定で販売される「ベーコンポテトパイ」。

1990年にレギュラーメニューとして登場しました。

僕がちょうどアルバイトを始めたころの話です。

 

マクドナルドのホームページによると、

ベーコンポテトパイはサクサクのパイの中に、ホクホクのポテト、

スモーキーなベーコン、オニオンなどの具材がたっぷり入っており、

ミルクを使用したとろ~りクリーミーなフィリングの中に、

ホクホクなポテトの食感とベーコンの香ばしい味わいが

絶妙なハーモニーの一品」

とあります。

 

なんだか説明は長いですが、確かにうまい!

 

ベーコンポテトパイコーリングは「ベーコン」。

オペレーションはホットアップルパイと同じです。

 

 

↓↓「ホットアップルパイの思い出」はこちら

ayazono-muro.hatenadiary.jp

 

 

P/C:ニューオーダー 1ベーコン プリーズ

ポテトパーソン:1ベーコン サンキュー

 

リーチイン冷凍庫から、ベーコンポーションを1個取り出して、

専用バスケットに入れてから、浮き止めのガードをする。

あとは専用フライヤーの油の中にポチャ。

 

揚げ上がったあとは、20分間のクーリングタイムを経て、

販売可能となるわけです。

 

そういえば、「ベーコン」というコーリングをめぐって、

一時、混乱が生じました。

 

それは「ベーコンレタスバーガー」が販売された時。

ベーコンポテトパイとベーコンレタスバーガー、

どっちのコーリングを「ベーコン」にするか、混乱しました(笑)

「ベーコンレタスにする? ベーコンポテトパイをBPにする?」

結局、僕のいた店舗では、

  ベーコンレタスバーガー:ベーコン

  ホットアップルパイ:Aパイ

  ベーコンポテトパイ:Bパイ

というようしました。ややこしいけど(汗)

 

さてAパイとBパイ(←ややこしいっちゅーねん)は、

揚げ上がったパイの見た目がよく似ている。

でも、その表面のちょっとした違いから見分けがつくのですが、

冷凍状態のホットアップルパイとベーコンポテトパイはとても良く似ています。

その違いは「パイの角」。

角ばっているのがホットアップルパイ。

丸みがあるのがベーコンポテトパイ

という風に見分けます。

間違って揚げたり、パッケージしたら大変ですからね。

 

バーガー+ポテト+ドリンクのセットで、

なんだか物足りないなぁ、と思った時に、

よくベーコンポテトパイを注文していたなぁという、

昔の思い出でした。