メンテさんの思い出。
マクドナルドの店舗の営業時間は、
今でこそ24時間営業なんている店もありますね。
30年前は24時間営業を行う店なんてのはありませんでした。
なぜかというと、
深夜の間に、
店舗内の大清掃を毎日やっていたからなんです。
その、大清掃を毎日行ってくれるのがメンテナンスクルー。
通称「メンテさん」。
制服は、普通のクルー用ではなく、作業用つなぎ服。
なのでお客様の前にほぼ現れることはなく、
風貌も茶髪にロン毛といった、
当時のサービス業では信じられないくらいの容姿の人が多かったなぁ。
店舗にもよりますが、郊外店では23時閉店が多かった当時。
閉店間際に、茶髪にロン毛、作業用つなぎを着たメンテさんが、
厨房の中にぞろぞろと入ってくる。
必ず二人組。
なぜ二人組かというと、
メンテさんは深夜の店舗警備も兼ねていたからなんです。
当時は警備会社のシステムなどが導入されておらず、
深夜の警備は人力だったんですね。
なので、メンテさんが店内を掃除しながら、
深夜警備も兼ねていた、というわけなんです。
店内の壁、床、窓、トイレ、機器類の裏側など、
営業時間中にできない掃除を、
メンテさんがしっかりと行ってくれます。
窓のスクイージーの掛け方も、メンテさんに教わりました。
僕たち高校生クルー(当時)は、
オープンシフトで6時インすると、
仕事を終えようとしている疲れ顔のメンテさんに会う、
ということで、顔を合わせることがあったわけなのです。
そして、月日は流れ、
店舗警備にセコムが導入され、
深夜帯の店舗は無人での警備が実施されることになりました。
と同時に、
メンテさんの仕事もなくなってしまったわけです。
時代の流れを感じたなぁという、
昔の思い出でした。