プロダクションコーラーの思い出。
プロダクションコーラー(P/C)が初心者だった頃のおはなし。
現在の「メイド・フォー・ユー」は、いわゆる受注生産。
お客様の注文を受けてから、バーガー類の製造を行うシステムです。
1990年頃のマクドナルドはストック方式。
あらかじめ、売り上げを予測して、必要な数量のバーガー類を作り置きしておく。
そしてクオリティーが保たれる10分間がストックの限度。
ウエイトも出さず、ウエイストも出さないよう、
トランスファービン内のストック量を調整するのが「プロダクションコーラー」。
通称P/C。
当時のマクドナルドでは超花形のポジションです。
↓↓「超花形のポジション、プロダクションコーラー。」の記事はコチラ
P/Cは通常、マネージャーが担当します。
ですが、土日のアイドルタイムや平日の夜など、
ある程度お客様の流れが緩やかな時間帯は、
クルーの僕たちにも、その役目が回ってきたりするのです。
「綾園くん、ちょっとP/C入っといてー」とマネージャーからの指示。
僕は「ハイ、わかりましたー!」と張り切って返事。
意味もなく、お客さんもいないのに、
シューター式トランスファービンの後ろ側を陣取ったりして。
「ニューオーダー 4バーガープリーズ」とか言っちゃったりして(笑)
でもそんな時に限って、プチピークがやってきたりするんですよね。
ドライブスルーは渋滞するわ、ウエイトはいっぱいでるわで、
厨房内はもうひっちゃかめっちゃかになっているときに、
怖いマネージャーが厨房に戻ってくるんですよね・・・。
「何してんねん!4-2-2ダブルマック、2回入れろ!」とか怒号が飛ぶ。
4-2-2ダブルマックは面倒くさいなぁ、と思いながら・・・。
この4-2-2ダブルマックというのは、
・ハンバーガーまたはチーズバーガーが4個
・ダブルバーガーまたはダブルチーズバーガーが2個
・ビッグマックが2個
1回のオーダーで出来上がってくるオーダーなんですね。
1回のオーダーで、ミートが12枚までしか焼けないので、
バーガー、ダブル、マックを1度に上げようと思ったら、
この4-2-2ダブルマックになるわけですね。
P/Cは、少しの油断と、読み間違いをすることで、大きなウエイトを出してしまう、
とても重要なポジションなんですね。
僕も何度かP/Cを経験させてもらうことで、徐々に感覚が身についていき、
ある程度のピークでも回せるようになり、
後々にはAJCCにも出させてもらえるようなレベルにはなりました。
P/C初心者のころは、本当にウエイトとウエイストの嵐だったよなぁ、
という、恥ずかしい昔の思い出でした。