ホットアップルパイの思い出。
マクドナルドの「ホットアップルパイ」はお好きですか?
マクドナルドのホームページには、
「目にもおいしい揚げたてのゴールデンブラウン色が魅力。
たっぷりつまったアップルフィリングとサクサクのパイ生地は相性抜群。」
とあります。
日本でマクドナルドが創業した1971年から販売している商品ですね。
ただ、フライヤーで揚げる前の冷凍状態のアップルパイは、
非常にデリケートな商品でして。
富士エコーの搬入時には、真っ先にウォークイン冷凍庫に運ばれるくらい、
取り扱いには注意が必要。
その秘密はパイの表面なんです。
冷凍状態ではツルツルしているのですが、
これは油で揚げたときに均一にサクサクになるようにコーティングされています。
この部分を指で触って、コーティングを解かしてしまうと、
パイ生地が均一に揚がらない。
なので、冷凍状態のパイを扱うときには、左右の耳の部分をつまんで、
丁寧に扱わないといけないわけです。
オペレーションは、いたってシンプル。
コーリングは「パイ」。
P/C:ニューオーダー 1パイ プリーズ
ポテトパーソン:1パイ サンキュー
パイの製造はポテトパーソンか、ポテバック(ポテトの補助)が行います。
冷凍状態のパイを、専用のバスケットに入れて、
浮き止めのガードをして、フライヤーの油の中にポチャ。
あとは揚がるのを待つだけ。
ただし、他の商品と違うのはここからです。
揚げたてのアップルパイの中身はとても熱い。
熱くて食べられないくらい熱い。
そのため、揚げてすぐの販売は出来ず、クーリングタイムというものがあります。
パイマーチャンダイザーという機械で、保温しながらクーリングします。
その時間は20分間。
ということは、アップルパイをウエイトすると、
フライ時間とクーリング時間を合わせて30分弱の間、
販売できないことになるわけです。
ちなみに、30年前と比べると、
今のアップルパイは少し小さくなったような気がします。
そんなことを思いながら今も美味しくいただいているという、
昔の思い出でした。