google-site-verification: google1ee23b919fbcd345.html

~マクドナルドの思い出~

1990年代、マクドナルドクルー時代の思い出を綴らせていただきます。

クラムシェルグリル導入の思い出。

 

昔のマクドナルドでは、

ハンバーガーなどのミートを、平型の鉄板で焼いていました。

 

パティプレースメントに沿って冷凍ミートを正しく並べて、

20秒後にシアー(ミートを押さえつけて火の通りをよくする)。

そして、スパチュラを使って、1枚1枚ミートをターンしていく。

このターンに、熟練した技術が必要なわけですね。

 

↓↓「クルーの花形、グリル&バンマン」のお話はこちら

ayazono-muro.hatenadiary.jp

 

 

土日の昼ピークのグリルがまわせれば、クルーとして一人前!

というぐらい、本当にやりがいのある、花形のポジションだったわけです。

 

時代は流れて、クラムシェルグリルが導入されました。

 

クラムシェルグリルとは、天板付きのグリルで、

冷凍ミートを並べたあと、天板を降ろしてミートを鉄板で挟めば、

両面が自動で焼ける、という機械です。

ちょうど、巨大なホットサンドメーカーのような感じですね。

 

f:id:ayazono_muro:20210924153836j:plain

写真はイメージ。出典:https://www.archiexpo.com/ja/prod/taylor/product-10460-1168945.html

 

とても便利で、ミートの焼成時間も短縮され、

オペレーションも簡易になった、ということで、

万々歳のことが多いわけですが・・・。

 

でも、グリルポジションにやりがいを感じていた僕にとっては、

このクラムシェルグリルの導入が、非常に残念でなりませんでした。

 

グリルマンの腕の見せ所、「ターン」の工程が無くなったわけですから。

 

ミートをブロークン(ミートを潰してしまうの意)することなく、

焦げ付かないように素早くターンして、

ターンレイオーダーの時には、ターン後に素早く次のミートを焼き始める。

 

もう、この工程ができなくなるんだなぁと思うと、

感慨深いものがありました。

 

確かに、クラムシェルグリルは便利です。

先ほども言いましたように、工程は簡単。時間も短縮。

ブロークンする可能性も少ない。

いいことだらけなのですが・・・。

 

機器類が便利になるということは、技術が必要でなくなることにも等しい。

 

平型グリルでミートが焼けなくなったことで、

モチベーションが下がってしまった、昔の思い出でした。