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~マクドナルドの思い出~

1990年代、マクドナルドクルー時代の思い出を綴らせていただきます。

マックチャオの思い出。

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             ※写真はイメージ。

 

マクドナルドでごはんメニューが登場した走り。

1991年12月、「午後5時ごはん」というキャッチフレーズで、

マックチャオが販売されました。

 

ごはんメニューーっ!?

 

そういえば、モスバーガーにはライスバーガーがあったし、

マクドナルドでごはんメニューがあってもいいかぁ、

なんて思っていました。

 

容器は、円柱のセイロ風の2段重ね。

1段はチャーハン。もう一段はおかず。

価格は730円。ウーロン茶付きは850円。

何とも高額な商品。

 

チャーハンは冷凍状態で店舗に納品されます。

オーダーが入ると、この冷凍チャーハンを調理。

ブレックファーストメニューの一つ「スクランブルエッグ」用のリングを使い、

平型の赤外線グリルで冷凍チャーハンを炒めます。

鋭角に曲がったL字型コテを前後に動かしながら加熱調理。

 

おかずは、焼豚、シューマイ、ザーサイといったラインナップ。

Y字の仕切りがあり、それぞれのおかずを丁寧にドレス。

何とも手間がかかるオペレーションでした。

 

後に、チンジャオロースと海老天ぷらが入ったバージョンも登場。

そして、1992年5月頃には、ハンバーグorカツという洋風メニューに変更されました。

チャオって中華じゃなかったっけ??

というツッコミもどこ吹く風。

 

当時、高校生だった僕にはなかなか手が出せない値段だったので、

あまり記憶は残っていないものの、インパクトはデカかったなぁという、

昔の思い出でした。

 

バリューセットの思い出。

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出典元:https://www.mcdonalds.co.jp/campaign/thankyou50th/history/memories/

 

1994年、「エブリデー・ロープライス」というキャッチフレーズで、

バリューセットが始まりました。

セットの値段は、400円、500円、600円の3種類。

 

400円のセットは、

ハンバーガーorチーズバーガー+ポテトS+ドリンクS。

500円のセットは、

てりやきマックバーガーorフィレオフィッシュ+ポテトM+ドリンクM。

600円のセットは、

ビックマックorチキンタツタ+ポテトM+ドリンクM。

 

当時のビックマックの単品は380円、ポテトMサイズが240円なので、

これだけで620円。

ドリンクMサイズもついて600円だったら、

ドリンク1個分+αでお得ですね。

 

このバリューセットを皮切りに、マクドナルドは低価格路線に入りました。

エブリデー・ロープライスですから「毎日安い」ということですね。

 

単品が380円だったビックマックは、1996年頃に280円になります。

ハンバーガーは210円から100円に。

その影響もあり、かなり忙しかったと記憶しています。

マック大好きな人には嬉しい企画ですが、

「こんなに値下げして利益は大丈夫?」と、やや心配モードになったものです。

(原価率から言うと大丈夫なんです:笑)

 

しかし、不況のどん底にあった1994年頃は、

「安い商品」が売れる時代だったんですね。

 

今では、100円マックというものがあり、100円の商品も珍しくありません。

その代わり、単品が490円のバーガーもあるわけですから、

安いものもあり高いものもあり、バランスが取れているのでしょうかね。

 

働く我々はマクドナルドの商品を食べる機会が多いので、

このエブリデー・ロープライスは助かるなぁと感じた

昔の思い出でした。

 

ニッサンサニーの思い出。

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写真はイメージ。

 

コカ・コーラやスプライト、ファンタといった炭酸系のドリンクは、

マクドナルドでは定番中のド定番ですね。

 

そのような炭酸系ドリンクは、

完成された商品の状態で店舗に納品されるわけではなく、

「シロップ」と「炭酸ガス」の状態で納品されます。

 

つまり、

「コーラシロップ + 水 + 炭酸ガスコカ・コーラ」となるわけなんです。

 

カウンター周辺やドライブスルーブースに設置されている、

ボタン一つで自動でドリンクが出る機械(キングストーンヘッド)。

一度は見たことがあると思いますが、

この機械を使って、「コーラシロップ + 水 + 炭酸ガスコカ・コーラ」が

出来るわけなんです。

シロップと炭酸水は、キングストーンヘッドまでは、

フレーバーごとのシロップと炭酸水が独立して、ホースを伝って流れてきます。

そして、キングストーンヘッドで、いいあんばいにシロップと炭酸水が混ぜられて、

完成品のドリンクが出来上がります。

 

そのホースを辿っていくと、「タンク」と「ボンベ」に行きつきます。

炭酸ガスが入ったボンベと、ドリンクのシロップ(原液)が入ったタンクが、

厨房の中にあるのです。

タンクには、圧力をかける「ガス」のホースと、「シロップ」のホースが繋がっており、

ジョイント部分のソケットには、爪のようなフックのようなものがついており、

フックの数は、ガス側には2コ、シロップ側には3コ付いています。

そして、これらのソケットを外すには順序が決まっています。

その手順とは、まずガスのソケットを外し、次にシロップのソケットを外す。

空になったタンクを新しいものに交換してから、

シロップ側のソケットを取り付け、最後にガス側のソケットを接続する。

ガス(フック2コ) → シロップ(フック3コ) → シロップ(3コ) → ガス(2コ)。

2コ → 3コ → 3コ → 2コ。

ニーサンサンニー。

ニッサンサニー。

日産サニー・・・。ばんざーい。

 

でもこれ、本当に「ニッサンサニー」で覚えさせられるんです。

誤った手順で外すと、シロップが噴き出るということもあるそうです。

(おかげさまで失敗したことはありませんが:笑)

 

えっ、そもそも日産サニーって何かって??

 

はい。

日産サニーとは、かつて日産自動車が販売していた小型のセダンでして。

トヨタでいうところのカローラのライバルにあたりますが、

2004年に販売が終了してしまいました。

 

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写真はイメージ。

 

日産サニーが全盛期だった当時は、

何とも覚えやすいゴロ合わせだなぁと思った、

昔の思い出でした。

 

フロアサービスの思い出。

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写真はイメージ。出典:https://mcdonalds-professional-crewrecruiting.jp/op14063/

 

前回は「ラウンドの思い出」ついて綴りました。

ラウンドは、ピーク後やアイドルタイムに、

客席などをきれいにする作業のこと。

 

このラウンドと、お客様の誘導や接客をピークタイムに行なうのが、

「フロアサービス」です。

このフロアサービス、かなりの上級クルーが行う業務でして、

主にスター(Store Activities Representative、略してSTAR)という

タイトルのクルーが担当します。

直訳すると「店舗活動代表者」となるのですが、

仕事の内容はお客様係ですね。

 

昔のマクドナルドは、

今のようなフォーク型(1列に並んで、開いたレジに誘導する)ではなく、

並列型(レジごとに並ぶ)というスタイルでした。

ここで問題となるのは、列ごとに流れ方が変わってしまうということ。

出来るだけ、各レジとも同じようにさばきたいのですが、

お客様の注文量が多かったり、カウンターパーソンの力量によっては、

どうしても列ごとの流れ方が変わってしまう。

並んだ列がもたつくと、お客様の怒りに繋がるということです。

僕は「列から半歩はみ出しているお客様がいればそのお客様は不満を持っている」

と教わりました。

 

スターなど、フロアサービスの担当者は、

そういった不満を抱くお客様を見かけたり、

各レジごとの流れに差が出たりしたときは、素早くお客様に声を掛ける。

場合によっては、並んでいるときにオーダーを取ってしまう。

そうすることで、お客様の不満を取り除くわけです。

もう、状況判断や臨機応変さが、そして何よりお客様を癒すスマイルが

全体に必要なポジションなんです。

なので、上級クルーにしかできない、カウンター界の花形ポジションですね。

 

そして、ピーク直後や、比較的落ち着いた時間はラウンドワークを行い、

常にお客様が気持ちよく客席を使える状態にすることも仕事の一つ。

 

なお、先ほど言いました「スター」というタイトル。

僕はスターを経験したことがありませんので思い出としては語れませんが、

フロアサービスをするだけがスターの仕事ではないんです。

 

他にも、店内で行われるバースデーパーティーなんかを取り仕切ったり、

ストアツアー(厨房やカウンターなどのお仕事見学)の誘導、

近隣地域のマーケティング活動など、その仕事は多岐にわたる。

スターは、スタートレーニングプログラムを受講したエキスパートなので、

まさに接客のスペシャリストだったんですね。

 

今ではもうスターというタイトルはないんでしたっけ?

 

僕が高校生の時、スターはステキなお姉さん、

という印象が強かった、昔の思い出でした。

 

ラウンドの思い出。

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写真はイメージ。出典:https://twitter.com/slice1024/status/1086570716881801218

 

前回は「掃きモップ」の思い出について綴りました。

掃きモップとは、厨房やカウンター周りの床の清掃のこと。

では、客席の清掃は?というと、

「ラウンド」と呼びます。(今でもそうなのかしら??)

 

掃きモップは主にオペレーション(厨房)クルーが担当しますが、

ラウンドは主にカウンターパーソンが担当します。

 

まずは客席のテーブルや椅子のクレンリネス。

サンキューボックス(ゴミ箱)のクレンリネスや、

パックライナーの交換、補充。

客席の床の清掃。温度やBGMは適切か、電球などの球切れは無いかのチェック。

そして、お手洗いの清掃や備品の補充など。

 

こういったラウンドワークも、

アイドルタイム(比較的お客さまの少ない時間帯)やピーク直後に行い、

常にお客様が気持ちよく客席を使える状態にしておくわけです。

 

そういえば、

客席でタバコを吸っている私服の高校生を見かけたのですが、その時、

 僕:高校生はタバコ吸ったらダメですけど

 客:俺、18!!

 僕:いや、18歳もタバコあかんやん!

というやり取りがありました(笑)

 

カウンターパーソンの「ラウンド行ってきま~す」という掛け声が、

何とも懐かしく感じる、昔の思い出でした。

 

掃きモップの思い出。

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    写真はイメージ

 

前回は「クリーン・アズ・ユー・ゴー」について思い出を振り返りました。

今日は、ファーストイン(アルバイト初日)に近い時期に教わる

掃きモップについてお話しします。

 

掃きモップ。

そうです。読んで字のごとく、ほうきで履いて、モップ掛けすることです。

 

厨房やカウンター周りの床は、油などで汚れてしまうため、

アイドルタイム(比較的お客さまの少ない時間帯)を利用して、

ほうきで履いてゴミなどを取り除き、

そのあとにモップ掛けをして床の汚れを取ります。

 

この時に注意しなければいけないことは、まずエプロンを外すこと。

30年前当時のオペレーション(厨房)クルーは、エプロンを着用していました。

エプロンは、食品を扱うときに着用するもの。

掃きモップは、衛生的に汚れる仕事なので、

清潔なエプロンを外してから、作業をしなければいけないんですね。

 

ほうきで掃いてモップ掛けするだけでしょ!

と思うかもしれませんが、チンタラやってたらマネージャーに怒られるわけです。

テキトーにやっても怒られるわけなので、

素早く、しかも丁寧に、グリルの下やフライヤーの下などもきれいにする。

そういった心掛けが必要な作業だったんですね。

 

そういえば、スーパークルーと言われる逸材の中に、

イン時間の15分前くらいに厨房に入り、マネージャーからの指示もなく、

率先して掃きモップをする、という猛者もいたそう。

 

グランドオープンのヘルプとかに行って、

掃きモップを命ぜられたときはちょっとへこんだなぁ、という、

昔の思い出でした。

 

クリーン・アズ・ユー・ゴーの思い出。

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写真はイメージ。出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/interior-palette/336615.html

 

30年前の話ですが、

マクドナルドで初めてアルバイトした「ファーストイン」の日。

フィレオフィッシュをはじめとするフライヤーのオペレーションを教わります。

 

と同時に、マクドナルドで重要なポリシーの一つ、

「クリーン・アズ・ユー・ゴー・」も学びます。

 

この「クリーン・アズ・ユー・ゴー・」とは、

手が空いた時には率先して身の回りをきれいにしましょう、という意味。

 

バーガー類を乗せるトレーやプレパレーションテーブルの上、

フライヤー周りなど、とにかく常に拭きまくる。

手が空いた時にぼ~っとしていた日にゃ、

「おい!クリーンアズユーゴーだ!」と叱られます。

 

初めのうちは、意識しないとできないもんですが、

慣れてくると、自然にクリーアズユーゴーが出来るようになるんですね。

それどころか、テーブルやソースガン、

ラージエクイップメント(機器類)が汚れていると、気になって仕方がない。

 

更には、プライベートで焼肉屋さんなんかに行くと、

常にテーブルの上がきれいになっていないと気が済まないので、

おしぼりがすぐに汚れます。

まぁ、職業病ってやつですかね(笑)

 

最初は面倒くさいなぁと思いましたが、

飲食店にとってはとても大事なポリシーだとしみじみ感じた、

昔の思い出でした。