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~マクドナルドの思い出~

1990年代、マクドナルドクルー時代の思い出を綴らせていただきます。

フロアサービスの思い出。

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写真はイメージ。出典:https://mcdonalds-professional-crewrecruiting.jp/op14063/

 

前回は「ラウンドの思い出」ついて綴りました。

ラウンドは、ピーク後やアイドルタイムに、

客席などをきれいにする作業のこと。

 

このラウンドと、お客様の誘導や接客をピークタイムに行なうのが、

「フロアサービス」です。

このフロアサービス、かなりの上級クルーが行う業務でして、

主にスター(Store Activities Representative、略してSTAR)という

タイトルのクルーが担当します。

直訳すると「店舗活動代表者」となるのですが、

仕事の内容はお客様係ですね。

 

昔のマクドナルドは、

今のようなフォーク型(1列に並んで、開いたレジに誘導する)ではなく、

並列型(レジごとに並ぶ)というスタイルでした。

ここで問題となるのは、列ごとに流れ方が変わってしまうということ。

出来るだけ、各レジとも同じようにさばきたいのですが、

お客様の注文量が多かったり、カウンターパーソンの力量によっては、

どうしても列ごとの流れ方が変わってしまう。

並んだ列がもたつくと、お客様の怒りに繋がるということです。

僕は「列から半歩はみ出しているお客様がいればそのお客様は不満を持っている」

と教わりました。

 

スターなど、フロアサービスの担当者は、

そういった不満を抱くお客様を見かけたり、

各レジごとの流れに差が出たりしたときは、素早くお客様に声を掛ける。

場合によっては、並んでいるときにオーダーを取ってしまう。

そうすることで、お客様の不満を取り除くわけです。

もう、状況判断や臨機応変さが、そして何よりお客様を癒すスマイルが

全体に必要なポジションなんです。

なので、上級クルーにしかできない、カウンター界の花形ポジションですね。

 

そして、ピーク直後や、比較的落ち着いた時間はラウンドワークを行い、

常にお客様が気持ちよく客席を使える状態にすることも仕事の一つ。

 

なお、先ほど言いました「スター」というタイトル。

僕はスターを経験したことがありませんので思い出としては語れませんが、

フロアサービスをするだけがスターの仕事ではないんです。

 

他にも、店内で行われるバースデーパーティーなんかを取り仕切ったり、

ストアツアー(厨房やカウンターなどのお仕事見学)の誘導、

近隣地域のマーケティング活動など、その仕事は多岐にわたる。

スターは、スタートレーニングプログラムを受講したエキスパートなので、

まさに接客のスペシャリストだったんですね。

 

今ではもうスターというタイトルはないんでしたっけ?

 

僕が高校生の時、スターはステキなお姉さん、

という印象が強かった、昔の思い出でした。