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~マクドナルドの思い出~

1990年代、マクドナルドクルー時代の思い出を綴らせていただきます。

レジチェックの思い出。

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マクドナルドに限らず、現金を伴うお客様とのやり取りには、

どうしてもミスが付き物ですよね。

 

電子決済やクレジットカード決済が出来なかった30年前のマクドナルドは、

ほぼ100%、現金でのやりとりでした(一部ギフトカードなどあり)。

しかも、消費税が3%の時代ですから、

1円玉のやり取りが多い多い。

 

開店直後、レジのドロアーには決められた釣銭分の現金が入っており、

代金の授受を行うごとに、現金が増えていくわけです。

例えば、500円分の商品が売れたら、消費税込みで515円頂くわけで、

ドロアーの中には釣銭分の現金+515円が入っている、ということです。

 

しかし、釣銭の渡し間違いか、現金のもらい損ねか、

はたまたPOS(レジスター)の打ち間違いか。

時間が経つにつれ、売り上げた金額とドロアー内の現金の差額、

いわゆる「現金差」が発生するわけです。

 

そんなこともあり、数時間に一回、

マネージャーは各レジごとの現金差のチェックを行います。

その作業を「レジチェック」と呼んでおりました。

 

そもそも、現金差というものは「ゼロ」を目指して取り組んでいますが、

特に土日の昼ピークの直後、レジチェックを行うと、

数円、数十円の現金差が発生するんですね。

 

レジチェックを行う際は、お札は手で一枚一枚数えるか、

お札カウンターという機械に通して自動で枚数を数えます。

コインはコインスパチュラ(通称、銭スパ)を使って枚数を数えます。

この銭スパというのは、木製の取手付きのトレーでして、

トレー上が50マスに仕切られており、

この銭スパの上にコインを乗せて前後にゆすると、

50マスの中にコインがすっぽりと入って、枚数を数えやすくするという、

なんともアナログですが便利なアイテムでした。

あまりにもコインの枚数が多い時には、

自動で数えてくれるコインカウンターを使用することもありました。

 

で、POSという機械は本当に優れているんですね。

ドロアーの中の各紙幣や各コインの枚数を入力していくと、

その日にそのPOSで売り上げた金額と、現金の差を自動で計算してくれる、

というわけです。

 

中でも現金のやり取りで一番怖いのが、お札のやり取り。

1枚間違えると、差額が大きいですからね。

 

特に、高額紙幣を受け取った際のおつりは神経を使います。

よく聞く「1万円入りまーす」ってやつです。

カウンターパーソンは、高額紙幣をお預かりした際、

おつりの紙幣は一人で数えず、

マネージャーとダブルチェックを行ってから返金します。

お預かりした1万円札は、ドロアーの中蓋の下に入れこんでしまいます。

これは、1万円札はおつりとして返金することが絶対にないため、

5千円札と間違えて返金してしまわないようにするためです。

こういうところのオペレーションのマニュアル化は、

「さすがマクドナルド」と感心した記憶があります。

 

そういったマニュアルを忠実に守りながらも、

ピークのときには素早く現金の授受を行うというところは、

カウンターパーソンの腕の見せ所ですね。

 

ピーク後のレジチェックで、

そのレジを担当した時は現金差が出ていないかヒヤヒヤしたという、

昔の思い出でした。