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~マクドナルドの思い出~

1990年代、マクドナルドクルー時代の思い出を綴らせていただきます。

ホットケーキの思い出。

 

 

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出典:https://www.mcdonalds.co.jp/menu/morning/

 

今で言うところの「朝マック」。

30年前は「ブレックファースト」と呼んでおりました。

 

そのブレックファーストメニューの中でも

人気があった商品が「ホットケーキ」。

 

マクドナルドの公式ホームページには、

「ゴールデンブラウンのまん丸は、幸せな朝のカタチ。

たっぷりのシロップとバターがしみ込んだおいしさが、あなたを笑顔に。」

とあります。

 

確かに、バターとシロップがしみ込んだホットケーキを食べると、

笑顔になりますね。

 

でも、製造するほうは結構大変なんです。

 

ホットケーキの製造は、まずはオープン(開店)作業から始まります。

オープンクルーの大切な仕事のうちの一つが、

ホットケーキミックス作り」。

大きなステンレスのボウルに、専用のホットケーキミックスの粉を入れて、

決められた分量の水を投入。

ダマが出来ないようにしっかりとかき混ぜます。

水の量を間違えたり、だまが出来たりすると、

商品にできませんから、時間をかけてしっかり混ぜ込んでいきます。

 

オペレーションは、いたってシンプル。

専用のディスペンサーにドロドロ状態のケーキミックスを入れて、

1オーダーに3枚、赤外線グリルの鉄板の上にのせていきます。

この時、一気にグリルの上に流し込むと、

鉄板とミックスの間に空気が入り、気泡が出来てしまうので、

ゆっくり、且つ素早く、鉄板の上に広げていきます。

 

ただ、ここでテクニックが必要。

正しいホットケーキの大きさで、多くの数を焼こうと思ったら、

1枚目の位置が肝心。

グリル上の、1枚目のホットケーキを流し込む位置がずれると、

マックスの数まで焼くことが出来ず。

当然、3の倍数でなければいけないわけで。

 

そして、もう一つの重要テクニックはターン。

繊細なホットケーキは、ターンの際にスパチュラを入れると、

グシャッとブロークンしやすい。

ゆっくりやっていると、ホットケーキが焦げてしまう。

 

そんなわけで、オペレーションはシンプルなのですが、

テクニックとしては、上級だったわけですね。

 

一方、カウンターはと言うと、

ホットケーキ1個に、コンディメント(商品の付属品)を1個付けるのですが、

このコンディメントはあらかじめ用意しておきます。

シロップ、バター、フォーク、ナイフを透明の袋に入れて、

シーラーでギュッと密封して、1袋ずつ用意しておきます。

これは、アイドルタイムで行う作業の一つですね。

 

高校生クルーだったころ、

早朝のエコー搬入が終わった後に、

このホットケーキセットを食べるのが楽しみの一つだったなぁという、

昔の思い出でした。