AJCCの思い出 其の二
オペレーションやカウンターなど、クルーが参加する技能コンテストです。
1991年、僕はポテトポジションで店舗代表に選んでいただいたものの、
SVエリア戦(予選)で敗退。
そして月日は流れ、翌年はPC(プロダクションコーラー)として
店舗代表に選んでいただきました。
SVエリア戦(予選)を勝ち上がり、いよいよ決勝戦。
戦いの舞台は、隣店の大型ドライブスルー店舗。
これ、何が難しいかというと、PCは主に厨房にオーダーを入れるわけですが、
他店舗の流れやクセというのがなかなか分からず、感覚がつかみにくい。
あくまでも、過去の売上データ(サマリー)だけが頼りで、
サマリーを見て予測しなければいけない。
(まぁ、条件は皆、同じなんですけどね:汗)
当然、働いているクルーも、そのお店の人たちなわけで、初めましての状態。
もう一つ、自分にとって不利だったことが、トランスファービンの形状の違い。
トランスファービンとは、バーガー類を温めて保管しておく機械のこと。
これには2種類あって、僕がいた店舗は、厨房側から流す「シューター式」。
しかしAJCCの舞台となった店舗は、
カウンター側から置く「前置き式」だったのです。
このやり方、慣れていない・・・。
さて、いよいよ決勝本番。
正しいオペレーション、適切なQSC+V、カスタマーファースト、
そしてウエイト(待たせるの意)やウェイスト(廃棄するの意)がない。
PCにとっては重要な審査項目になります。
審査の前半は、品切れもなくストック数も順調。
審査後半に差し掛かったころ、
てりやきマックバーガー(通称:てりやき)のストックが危うい状態に。
急いで「ニューオーダー 8てりやきプリーズ」とコール。ところが・・・。
なかなか「てりやき」が上がってこない。
とうとう「てりやき」もストックが無くなりウエイト(お客様を待たせるの意)状態に。
厨房を覗くと、クルー同士で駄弁ってるではありませんか。
もうAJCCとか審査とか頭からぶっ飛び、
厨房に向かって「てりやき入ってますか??:怒」とブチギレ。
しばらくして審査終了の合図。
あのてりやきクルーめ!!と毒つくも、人のせいにしてもしょうがない。
で、AJCCの終了後は、ちょっとしたパーティーみたいなのがありまして。
その場で結果発表されるのですが。
結果は当然・・・。優勝できず。
優勝したクルーは、インストア(ドライブスルー無し店舗)の人だったので、
そこはちょっと悔しかったですね。
ただ、あとで社員マネージャーから聞いた話ですが、
優勝者と僕は3ポイント差だったそうです。
やはりあの、てりやきクルーへのブチギレが明暗を分けたようでした。
あぁ、もう少し冷静にならなければと、後悔した日の思い出でした。