懐かしの、フレッシュマック。
1991年の初夏。
マクドナルドの野菜畑、というキャッチコピーで
「フレッシュマック」が発売されました。
初の非加熱食材だけを使ったサンドイッチ、いわゆる冷たいハンバーガーで、
値段は380円。
今日は、懐かしのフレッシュマックについて取り上げます。
目次
胚芽バンズに3種類のハム
まずはバンズ。手作り胚芽バンズという、
フレッシュマック専用のバンズを使用していました。
そして3種類のハム。
大変だったのは、ハムを1枚1枚めくる、という事ですかね。
スライスが薄いので、ハムの塊から1枚めくるのが大変。
あとはスライスオニオン、レタス、辛子マヨネーズ、
スライストマトといった原材料。
このスライストマト。店舗でスライスするんです。
トマトスライサーが危険
一番大変だったのが「スライストマト」を作る作業。
トマトは、丸のまま、箱に入って納品されます。
そのトマトを、専用スライサーを使って、
大根おろしの要領でスライスしていきます。
が・・・。
この初代スライサー、かなり危険な道具でした。
なんせ、刃がむき出しになっているので、一歩間違えると指を切ってしまう。
もう、「乍らトマトカット作業」などをした日には、大怪我の元でした。
ということで、ピークの前には、
せっせとスライストマトを作るクルーが配置されたものです。
定番化した「アルペットE」
非加熱という事で、サニテーション(衛生管理)が超強化されて、
アルコールの「アルペットE」を使って、手指の消毒や、
エクイップメント(器具や機械)の消毒をやっていました。
今ではアルコールスプレーは当たり前のように使っていますが、
1991年頃のマクドナルドには、1店舗に1~2本あるだけ。
主に、コーラなどの原液入りタンクを交換する際に、
ジョイント部分に「シュッシュッ」と振りかけて使っていました。
完成品は、特製フレッシュマック用レーンへ
フレッシュマックは、基本的に暖かくないサンドイッチですので、
トランスファービン(バーガー類を温めてながら保管する機械)に
ストックできません。
そのため完成品は、
トランスファービンの上に増設された「常温レーン」にてストックします。
是非、復活に期待
味は美味しかったですけど、オペレーションが面倒くさかった、
クルー泣かせのサンドイッチでしたね。
でも、食べるだけなら、もう一度復活しないかなと思う、
フレッシュマックのお話でした。