初めてのオープンシフト。
僕がアルバイトをしていた店舗は、朝7時の開店でした。
オープン(開店準備)シフトは朝6時イン。
厨房機器のガスの元栓を空けて、機器のスイッチをオン。
そして、エクイップメントや資材の準備。
カウンターは、ドリンクやアイスビン(氷をストックするところ)の準備。
当時のオレンジジュースやアイスコーヒーは、希釈するのではなく、
原液をドリンクディスペンサーのタンクに入れて、冷却&攪拌をするというもの。
オレンジジュースなんて、でっかい缶に入ったものが納品されていたんです。
アルバイトを始めて数ヵ月後。
僕も初めて、オープンを担当することになりました。
でも、作業のやり方が分からず、あたふた(汗)
当時、めちゃくちゃ怖い店長がおりまして。顔も性格も。
その店長から「おい綾園、アイス補充せい!」という指示。
「あ、アイス? 何それ?」とつぶやく僕。
当時は「アイスクリーム」というメニューが無かったものですから、
「アイス=ドリンク用の氷」とは想像がつかず。
おどおどしていると、「カウンターの氷や! 早よせい!!」と店長が激怒。
優しい先輩が、「製氷機の氷をステンレスのボールに入れて・・・」と
教えてくれたので、大急ぎで、アイスの補充作業。
しかし、やってしまった・・・。
アイスビンに氷を入れようとしたところ、バラバラバラ・・・と
床にこぼしてしまいました(涙)
その時・・・
「モップする手間増えるやろ!ぼんくらぁ!!」と店長激怒。
「スミマセン!!」と平謝りの僕。
昔のマックって、こんな怖いマネージャー、いっぱいいましたよね(笑)
7時の開店後は、ブレックファーストメニューのトレーニング。
(今で言う、朝マックですね)
朝の時間帯は、厨房のにおいも独特で、「朝」って感じがしました。
その日から、土日はオープンシフトでインして、
ブレックファーストのトレーニングを開始。
ハッシュポテトはわりと簡単ですが、
エッグクッカーでエッグを焼く工程は、少し慣れが必要。
エッグマックマフィン、ソーセージマフィン、ソーセージエッグマフィンを習得。
当時はソーセージブレックファーストなんて言うメニューもありまして。
最終系はホットケーキの焼成を習得。
そして、10時のチェンジオーバー。
チェンジオーバーとは、ブレックファーストメニューから
レギュラーメニューに切り替えること。
午前10時には、レギュラーメニューが販売できる体制にしないといけません。
そのため、10時少し前から、ブレックメニューのストックを作り始めて、
ブレックメニューの製造を止めます。
そして、グリルの設定温度を変えて、レギュラーメニューを作り始めます。
チェンジオーバー後は、ブレックファーストのエクイップメントの片づけ。
マックの朝は忙しく、時間が経つのが早いと感じる日々でした。
余談ですが、このチェンジオーバーがスムーズにいくと、
その日の昼ピークもスムーズにまわせるという
ジンクスがありました。