マクドナルドの思い出 其の三
マクドナルドでアルバイトをしていた30年前のおはなし。の続き。
マクドナルドを大阪では「マクド」、東京では「マック」と呼ぶ。
という話はあるあるな話ですが、正確に言うと、
近畿圏と周辺地域が「マクド」、
それ以外の地域は「マック」と呼ぶのですね。
ちなみに、マクドナルドのクルーは、
関西人であっても「マック」という人がいます。
なお、クルー達はマックというと「ビッグマック」のことを指します。
さて、話は本題に入りますが、前回の続き。
30年前の話になりますので、
現在と違うところがあるかもしれませんが悪しからず。
アルバイト入社後は「トレーニー」と呼ばれるランクからスタートします。
フライヤー(主に揚げ物を担当する係)、
ドレス(バーガー類にケチャップなどで味付けする係)、
グリル(肉を焼く係)、
バンマン(バンズを焼成する係)、
ポテト(ポテトを揚げて塩を振り専用バッグに入れる係)など、
厨房の一通りを覚えると「Cクルー」にランクアップします。
マックのクルーはランク制になっており、トレーニー → Cクルー → Bクルー →
Aクルー → トレーナー or スター・・・と、
仕事ができるになるにあたってランクが上がっていきます。
クルールーム(クルーの休憩室)には、このランクボードにクルーの顔写真が
貼ってありまして。
当然、顔と名前を覚えるコミュニケーションツールとして存在するのですが、
自分の顔写真を(物理的に)下から上に上げていきたい、
という、向上心や闘争心なんかを掻き立てるように仕組まれているんだなぁ、
と考えるとつくづく感心します。
僕の場合は、学校帰りの2~3時間、計7日間のトレーニー生活を経て、
ようやくCクルーにランクアップ。
こっ恥ずかしい「白ハット」ともおさらばを卒業して、
ようやくカラーハットを被ることが出来ました。
4代目ユニフォームのクルー用ネームプレートには、
直径1センチくらいの丸シールが3つ貼れるようになっていまして。
Cクルーになると、オペレーション(厨房業務)が一通りできるようになりました、
という証の「銅のシール」を貼ってもらえます。
つまり、多種多様な仕事が出来るようになるとシールの種類が増えて、
なおかつ金色シールだったりすると、
かなりの猛者ということが一目でわかるわけです。
よく、店舗の新規オープンや、クルーPAM(と呼ばれる、
店単位でバーベキューやボウリング大会などを行う催し事)の日など、
他店舗に「ヘルプ」に行くことがあります。
特に、新店オープンの日は、
あちこちの店舗から猛者が集まってくるわけですね。
そんな時に、他店舗から来たヘルプクルーの名札をみて、
「ほほう、お主、なかなかやるな」とか、ひそかに思うわけですよ。
そういえばPAM(パム)、行きましたわぁ。
ボウリング大会にアイススケート。
あと1泊2日旅行なんかもしました。
今だったらコンプライアンス的に無理なのかなぁ・・・。
話が川のように蛇行してしまいましたが・・・
まぁ、ようやくCクルーになってホッとしたところ。
この先も頑張って、次はBクルーだーっ!と息巻いていたのですが・・・。
実はこの先が長く険しい道のりとなったわけでありました。